Score
こ**こ
ハーバートは坂本龍一みたい
坂本龍一が有名になったのは、YMOというテクノユニットでしたが、その後はポップスから映画音楽、ヒーリングまでありとあらゆる音楽をボーダレスでやってきたのと同じように、ハーバートもまたハウスミュージックの奇才として鮮烈に現れ、その後やはりジャズから実験音楽、そして映画音楽まで、そのバックボーンの広さを見せ、他の追随を許さない存在となりました。彼ら二人に共通するのは、ボーダレスでありながら、しっかり坂本節、ハーバート節といった自分のメロディを持っている点であり、それこそが他の追随を許さない理由だと思います。芯がブレない上に、音楽的知識も幅広いので、何をやっても彼ら流の一級品に仕上げてしまう。この作品は、ハーバートが映画や舞台のために書き下ろした作品集となっていますが、そういった多彩でありながら、芯のブレない音楽家であるという認識を一層強く感じさせられました。坂本龍一もそうですが、こういう寄せ集めみたいな作品で、ここまでハイレベルなものになっている点が真の音楽家として証であり、ほとんどハウスはなくても、やはりハーバート節がそこかしこに溢れ出ています。
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